建設局/環状第二号線 新橋・虎ノ門地区地下トンネル築造工事 交通の利便性向上、物流の強化、震災時の安全につながる環状第二号線。

都内の移動を、
より便利に変える道路。

皇居を中心に、その外周に広がる環状道路。東京の区部には8つの環状道路があり、中心から2つ目にあるのが環状第2号線である。環状第二号線は湾岸道路のある有明から昭和通りの神田佐久間町に至る全長約14kmの道路であり、外堀通りの区間など約9kmがすでに完成している。現在、江東区豊洲から港区虎ノ門までの約5kmの間で整備を行っており、完成すると、臨海と都心を結ぶ交通や物流のネットワーク機能が強化され、並行する晴海通りの渋滞が緩和されるなどの効果が期待されている。さらに、臨海地区では震災時における避難ルートが増えることで防災性が向上するという効果もあり、1日も早い全線開通が望まれている。このうち、平成26年3月に新橋・虎ノ門間が新たに開通した。また、同年5月には隅田川を渡河する隅田川橋梁(仮称)の橋桁を架けるなど、引き続き環状第二号線の整備を急ピッチで進めている。

巨大なトンネルを
都心につくる。

東京の都心、新橋、虎ノ門で進める環状第二号線のトンネル工事は、地上から地面を掘り進める「開削」と呼ばれる工法を採用している。地下トンネルの工事現場に入ると、いたるところで工事の音が響き渡っている。広い地下空間には縦や横に太い鉄骨が何本もクロスしている。縦の鉄骨は地上を覆う鋼製の板を支え、横の鉄骨は土が崩れないよう「山留め」と呼ばれる側面の壁を支えている。この中でトンネルの鉄筋を組み立て、「型枠」と呼ばれる囲いを設け、コンクリートを流し込む。こうした一連の作業を地道にひとつひとつ繰り返すことで、少しずつトンネルが完成していくのである。

さまざまな課題を
技術の力で解決していく。

職員の仕事は大きく分けて3つある。まずは仕事の計画をたて、関係する官公庁や企業などと調整をすすめる「計画業務」、工事の内容を定め、構造物等の設計や積算を行う「設計業務」、そして契約となった工事現場で、工事の安全確認や品質管理を行う「監督業務」である。こうした3つの業務が一体となり、環状第二号線の事業は進められていく。でもそれは簡単なことではない。都心の真ん中でトンネルを造るということは多くの困難もある。例えば、地面を掘り進めると、地盤の状態が当初の想定と異なることもある。その都度、対応策を考え、実施計画を修正し、安全かつ着実に工事を進める。現場では、事前に把握しきれなかったいくつもの課題に対し、知恵を絞り技術の力を結集し、完成に向かって一歩一歩前へ進めているのである。

※掲載内容につきましては、2014年6月時点のものです。