交通局/馬込車両検修場 ここに戻ってくることで、地下鉄はまた安全に出発できる。

「浅草線」と「大江戸線」の
便利と快適を支える。

1日に約60万人が利用する都営地下鉄浅草線。昭和35年の12月に都営地下鉄の第1号として開業し、現在では京急線、京成線、北総線、芝山鉄道の4線と相互直通運転を行っている。東京、千葉、神奈川を結び、成田や羽田のアクセス手段としても利用される重要な路線である。この浅草線を中心に大江戸線を含めた地下鉄車両の点検や整備を行っているのが、馬込車両検修場。総面積52,500㎡の施設には、8両編成の地下鉄車両を最大22本収容することができる。現在は約90名の職員やスタッフが働いており、安全で快適な地下鉄の運行を支えるために365日ほぼ24時間体制で稼働。数多くの車両に対して正確な点検や整備を行うため、効率的かつ安全な作業を実現できる最新の設備が整えられている。

高性能&大規模な設備で、
数多くの車両に対応。

扱う車両数が多い馬込車両検修場には、大規模で高性能の設備が導入されている。検査後の台車を収納する立体格納庫は、圧倒的なスケール感。車両数が多い検修場でしか見られない設備で、多数の台車を効率よく収納できる。また、4両編成の車両をそのまま検査できるラインを導入していることも特徴の1つ。従来のように1両ごとにクレーンで吊り上げ、車体と台車を分けて行う検査に比べて、作業効率が飛躍的にアップ。30~40日間を要していた作業も10日間ほどで完了することができる。ほかにも、常時2,000~3,000点の部品が保管される倉庫、大型エレベータなど効率と安全性を高める設備が随所にある。また、リニアモーターカーの大江戸線車両を浅草線の線路に牽引するための機関車を2台所有している。

計画的な検査で、
車両の問題を見逃さない。

安全な運行を当たり前にするためには、入念なメンテナンスが欠かせない。毎日の「入出庫点検」、定められた期間内に行う「列車検査」、3ヶ月に1度の「月検査」、4年または走行距離60万km以内に1度の「重要部検査」、8年に1度の「全般検査」など計画的な工程が組まれていて、様々な検査や修繕が行われる。例えば「車輪転削」は摩擦によって車輪に生じたキズをきれいに削る作業。これにより「カタン、カタン」という走る時の音を防ぐなど、快適な乗り心地と安全性を向上させる。ほかにもブレーキ、エアコン、パンタグラフ(屋根上の集電器)などの設備や自動列車停止装置など、車両のあらゆる部分において点検・検査が行われる。また大型の車両自動洗浄機も設置され、2週間に1度ボディを洗浄している。

※掲載内容につきましては、2014年6月時点のものです。