下水道局/芝浦水再生センター 人間が使った水を生まれ変わらせて、もう一度自然に戻す。

都心部の水を集め、
きれいにする場所。

都市における水循環の一翼を担い、私たちの生活に欠かすことができない下水道。都民の日常生活や都市活動によって汚れた水をきれいにして川や海に戻すほか、道路や宅地に降った雨水を速やかに排除するなど、安全で快適な生活環境の確保や、良好な水循環の形成に不可欠な役割を担っている。芝浦水再生センターは、昭和6年に稼働した東京で3番目に古い水再生センター。処理区域は、千代田・中央・港・新宿・渋谷の大部分と、品川・文京・目黒・世田谷・豊島の一部。日中の人口がおよそ350万人にもなる都心部の下水を支えている。1日で平均60万トンの下水を処理して東京湾(運河)へ放流するとともに、一部は再生水としてさらに高度な処理を行い、都心部のビルにトイレ用水として提供している。

24時間体制で
快適な都民生活を維持。

下水の処理施設としてはめずらしく、周辺に多くの高層マンションやオフィスビルが林立する。もともとは倉庫が立ち並ぶ埋立地だったが、時代とともに開発が進み現在の環境になった。隣接するソニーの本社ビルでは、センターから送られた処理水の熱を空調に利用するなど、下水を資源としても活用している。中央監視盤室に入ると大きなモニター画面に各施設の状況やデータが映し出され、一目で把握できるようになっている。また、突発的な豪雨や雨雲の発生も瞬時に知る事が可能。絶え間なく流れ込んでくる下水を処理するために、24時間体制で監視している。電気の使用量も常に表示され、省エネルギー化を徹底。センター内にはガスタービン発電機があり、停電時でも一定の下水処理機能を確保して、快適な都民生活を維持できるようになっている。

緻密な管理で、
良好な水環境を創る。

芝浦水再生センターでは多くの職員が働いており、様々な仕事を多職種の職員が協力して行っている。センターの役割は下水をきれいにして海や川に戻すこと。その肝になるのは、微生物による汚れの分解・除去を促す反応槽である。季節や気象、社会活動によって変化する下水の量や質を考慮して、微生物の量とその働きを高める空気の量を最適に保つ。環境検査の職員は、下水の処理が適切に行われているか、各種の水質を測定することで把握、判断し、その結果を運転管理に反映させる。また、電気・機械職の仕事は、設備の点検や故障時の対応、施設の運転監視だけでなく、老朽化した施設を改修するための工事の検討、設計・積算、着工後の監督等の業務がある。いずれも良好な東京の水環境を創るための重要な仕事である。

※掲載内容につきましては、2014年6月時点のものです。