財務局/東京都立墨東病院 建築の立場から、東京の先進医療に貢献する。

都民の健康を、
支え続けている場所。

区東部保健医療圏における最大規模の都立総合病院である「都立墨東病院」。救急医療機関「東京ER・墨東」が設置されているほか、感染症医療、難病医療などにも重点的に取り組んでおり、多くの人の健康を支えている。平成24年度の救急患者数は48,000人を超え、1日133人にものぼる。昭和36年の開設以来、幾度かの増築・改築を行ってきたものの、設備、電気、給排水などの老朽化が進行してきた。そこで現在感染症・救急診療機能を強化するため、新棟の増築と、既存の診療諸室の再配置・機能強化のための改修が進められている。新型インフルエンザなどの新興感染症の発生・流行への脅威が高まる中、感染症医療機能、救急医療機能のさらなる充実強化を図るとともに、これを補完する総合診療基盤の強化も期待されている。

病院運営への影響を最小限に抑え、
工事を進める。

この現場は、病院の診療制限や受け入れ制限を最小限に抑えた増築と改修が進められている。新たに増築する病棟は、地上12階・地下2階の大きな建物。病院の運営に支障をきたさないように、スピーディーな工事が求められている。病院は市街地にあるため、広い作業スペースの確保が難しい。そこで工期短縮とスペース確保のため「逆打ち工法」が採用されている。通常であれば地下掘削終了後に基礎から上階へと工事を進めていくが、「逆打ち工法」では1階の床を造った後に地下と上階の工事を同時に進めていく。高い技術力と費用が必要であるが、これにより3ヶ月ほどの工期短縮が実現され、1階の床を作業スペースとして使用できるのだ。病院は様々な機能を備えているため、設備も複雑。各階の施工途中の天井には、多くの配線や配管が密集しており、作業は困難を極める。

病院だからこその
緊張感がある。

工事の規模が大きくなるほど、関わる人数は多くなり、工程は複雑になる。「墨東病院」においても建築、電気、給水、空調など様々な専門業者が現場に入り、施工を進めている。その中で、工事の全体像を把握し、安全を第一に考え、様々な調整をしながら工期内に工事を完成させることが都の職員の使命である。今回の増改築においては、病院とのコミュニケーションも非常に重要な仕事。毎週金曜日の定例会議や月に1度の建築委員会などに出席し、院長や担当者との進捗共有、打ち合わせを行っている。病室における気密性の確保や精密機器の接続など、病院だからこそ細やかな対応を求められることも多い。ERや感染症などに対応している「墨東病院」は特に専門性が高いため、全員が緊張感を持ち仕事に取り組んでいる。

※掲載内容につきましては、2013年9月時点のものです。