建設局/神代植物公園 植物あふれる、快適な都市を目指して。

四季を通して、
都市生活に安らぎを。

神代植物公園は、昭和36年に東京開都500年を記念して開園。園内では約4,800種類、10万本の植物が来園者を迎えてくれる。東京という大都市において、バラ、ツツジ、ウメ、ツバキなど、四季折々に多様な花木を観賞できる貴重な植物園として、多くの人々に親しまれてきた。近年はレクリエーション活動や植物多様性保全を促進する教育活動なども盛んで、コンサートや各種イベント、植物多様性センターの開設など、「楽しみながら学べる植物園」としての役割も果たしている。植物の育成・展示にとどまらず、四季を通じて人と植物を結びつけ、緑や自然との関わりが希薄になりがちな都市生活に安らぎを与える大切な空間である。

多様な植物を、
より多くの人々が楽しめる空間へ。

公園内では現在、冬でも色鮮やかな花が咲き、珍しい熱帯植物と触れ合える大温室の工事を進めており、東京都の職員が熱心に業務に取り組んでいる。今回の工事は、建造から約30年が経過し老朽化した大温室の改修と、展示スペースを広げるための増築が目的であり、省エネ化と植物の生育環境を改善するために断熱性の高い複層ガラスに交換し、誰もが観賞しやすくなるようにバリアフリー対応として園路の拡幅や手すりの設置などを行うものである。また、増築により乾燥地の植物や東京都内の世界自然遺産である小笠原諸島の植物などの展示も充実させる予定で、工事完了後は、大温室がより多様な植物を誰もが楽しめる空間に生まれ変わる。このように、単純な改修工事にとどめることなく、植物も訪れる人々も心地よい環境を作り出す工事設計や施工管理を行うことも、都職員の重要な仕事である。

環境都市の実現へ向けて、
多岐にわたる造園職の業務。

工事設計や施工管理に加え、来園者を増やすための広報活動やイベントの企画、植物多様性保全の重要性をアピールする体験プログラムの立案など、造園職の業務の幅は広く、ボランティアや市民団体など接する人々も多い。造園分野の専門的な知識はもちろん、利用者に寄り添った発想、教育的視点、自然と共生する長期的な都市づくりのビジョン、さらには多くの人々と関係を築き、合意形成を図っていくマネジメント力やコミュニケーション力も求められる。高水準の企画力・技術力が必要な難度の高い仕事ではあるが、幅広い業務の先には、緑と触れ合うことで生まれる人々の笑顔が待っている。都立公園の意義や、緑や自然あふれる快適な都市づくりを日本最大の都市・東京で考えていけるのは、都庁の造園職ならではの仕事である。

※掲載内容につきましては、2016年1月時点のものです。