都庁の仕事
(各局紹介)
地方公共団体には、住民による選挙で直接選ばれた機関が2つあります。すなわち、団体としての意思を決定する議会(議決機関)と議会の決定に基づいて事業を執行する知事(執行機関)です。この二元代表制の下、執行機関である知事を補佐しているのが知事部局であるのに対し、議決機関である都議会(議員定数:127人)を補佐しているのが議会局です。議会局は3部8課で構成され、約150名の職員が都議会の代表である議長の命を受けて働いています。議会局の主な業務は、以下の通りです。
本会議や委員会の運営補佐として、日程などの調整や、本会議・委員会の運営上必要な資料などの作成、会議当日の議事進行の補佐などの事務を行っています。また、議員が議会に提出する条例案などの立案補助や請願・陳情の受理に関する事務も行っています。
議員などの調査活動を補佐するため、都政その他の政策などの調査事務を行っています。また、姉妹友好都市などとの交流事業では、北京やソウルなどの姉妹友好都市間における議員団の派遣・受入などに関する事務を行っています。
都議会に関する情報を広く都民へ発信するため、「都議会だより」などの印刷物の発行、テレビ番組の放送、ホームページの運営管理などの広報事務を行っています。また、議長及び副議長の秘書事務や、庶務・人事・予算に関する事務など、都議会の活動を支える幅広い業務を行っています。
CONTENTS
令和6年3月時点
学生時代に病院のアルバイトで医療費公費負担事業について学んだことをきっかけに、「あらゆる立場にある人の生活を支える仕事がしたい」と考えるようになり、公務員を目指すことにしました。特に東京都は多様な人材や知識が集積しており、それらを活かした行政と民間の「協働」の素地があることが大きな魅力だと思います。多様な主体の力を得ることが出来る東京都において、様々な行政分野の課題解決に向けた政策企画・実施に携わり、都民の生活を支えていきたいと考え、東京都を志望しました。
現在私が所属する外務担当では、「東京都議会の国際交流の窓口役」としての業務を行っています。具体的には、東京都議会が姉妹友好都市等の海外都市議会と交流する際や、都議会議員が海外で施策調査を行う際の、在外公館・海外議会事務局・局内各部署等との連絡調整、情報収集、会場・視察先の確保、交通手段の手配等といった支援業務です。関係各所との連絡を密に行い、臨機応変に対応することで当日のスムーズな進行を実現し、都市議会間の友好親善のさらなる促進や調査活動をサポートすることが私のミッションです。
海外議会から訪問団を受け入れた際、都内各所の視察先へのアテンドを行いました。事前準備では、先方の要望に沿った視察先の調査検討や、訪問直前に変更となった事項への対応等苦労することも多くありましたが、担当内外で協力して当日まで調整を重ね、なんとか乗り越えることができました。国際交流に係る事務というと華やかなイメージがありましたが、その裏には多くの関係者の地道な努力があるということを学びました。また、視察後、訪問団のトップの方から感謝のお言葉と握手をいただいた時は、自分の携わった業務が都市議会間の友好親善に貢献できていることを実感でき、大きな達成感がありました。
東京都には多様な行政分野があり挑戦できるフィールドが広いこと、またその業務に取り組む職員に対して資格取得支援制度や研修等サポート体制が充実していることが魅力だと思います。異動をして慣れないうちは苦労することもありますが、新しい知識や経験を吸収するたびに自分のスキルが少しずつ増えていく感覚があり、やりがいを感じています。制度を活用し、法人の税務調査を行う部署では簿記二級を、総務の部署では衛生管理者資格を取得し、現在の部署では英語研修に励んでいます。今後も前向きに、様々な業務に挑戦していきたいです。
出勤、メールチェック
在外公館との連絡調整、問い合わせ対応
午後に行われる、海外要人の正副議長表敬訪問に係る動線等について担当内で最終確認
訪問会場の設営
同僚職員と都庁周辺ランチを開拓
海外要人の正副議長表敬訪問の対応
出迎え、会場への案内、面会内容のメモ取り、質問対応等
訪問会場の撤収作業
会議録の整理、上司への報告
退勤