

都庁の仕事
(各局紹介)
地方公共団体には、住民による選挙で直接選ばれた機関が2つあります。すなわち、団体としての意思を決定する議会(議決機関)と議会の決定に基づいて事業を執行する知事(執行機関)です。この二元代表制の下、執行機関である知事を補佐しているのが知事部局であるのに対し、議決機関である都議会(議員定数:127人)を補佐しているのが議会局です。議会局は3部8課で構成され、約150名の職員が都議会の代表である議長の命を受けて働いています。議会局の主な業務は、以下の通りです。
本会議や委員会の運営補佐として、日程などの調整や、本会議・委員会の運営上必要な資料などの作成、会議当日の議事進行の補佐などの事務を行っています。また、議員が議会に提出する条例案などの立案補助や請願・陳情の受理に関する事務も行っています。
議員などの調査活動を補佐するため、都政その他の政策などの調査事務を行っています。また、姉妹友好都市などとの交流事業では、北京やソウルなどの姉妹友好都市間における議員団の派遣・受入などに関する事務を行っています。
都議会に関する情報を広く都民へ発信するため、「都議会だより」などの印刷物の発行、テレビ番組の放送、ホームページの運営管理などの広報事務を行っています。また、議長及び副議長の秘書事務や、庶務・人事・予算に関する事務など、都議会の活動を支える幅広い業務を行っています。
CONTENTS
平成30年12月時点
私は幼い頃から転居が多く、海外を含め様々な都市に住む機会がありました。その中で東京は、非常に安全で魅力的な都市であるにも関わらず、まだまだ注目されていない部分があると感じていました。そこで都の職員として、東京をより住みやすく、訪れるのが楽しい場所にするとともに、その魅力を発信することに興味を持ち、東京都を志望しました。東京都には、自分の経験を活かすことができる職務や、逆に全く触れたことがない職務も数多くあり、活躍できるフィールドが広いことも職場としての大きな魅力の一つでした。
東京都議会は、東京都の事業を執行する知事(執行機関)に対し、どのような事業をどのような方向性で行うのかを決定する議決機関です。私は現在、主に東京都議会議事堂における庁内管理・防火管理・災害対策に携わっています。具体的には、本会議開催時の議場警備や議事堂における自衛消防訓練の企画・実施、災害時対応の準備等を通じ、来庁者や議員・職員が安全に議事堂を利用できるようにするための取組を行っています。
今まで都議会議員による視察に随行したり、他議会の議員の都内での視察に同行する機会が多くありました。調整に苦労することもありましたが、注目されているトピックスについて普段の自分とは異なる視点から見ることができ、非常に興味深かったです。視察で取り上げられた内容について、議会で質問が行われたり、実際に行政としての取組が始められた際には、携わった意義を強く感じました。
議会局職員として議員や執行機関の職員とコミュニケーションを取る中で、日々、様々な事業や考え方に触れることができており、他では得難い経験ができていると思います。今後社会人として働いていく上で、広い視野で自らの業務を見る姿勢を養うことができていると感じています。今後は、様々な業務に挑戦しつつ、入都前から学習していた会計・税務や英語の能力を資格取得支援制度等を利用しながら鍛え、仕事に活用できるようにしていきたいと考えています。
出勤
各会派の役員会や総会の開催といった各種会議の予定等、一日の流れを確認
本会議時に傍聴人へ配付する資料を準備
担当の事務を処理(議事堂の庁内管理・防火管理・災害対策、議員による行政視察の調整等)
傍聴希望者に傍聴券と資料を配付するとともに、傍聴席へ案内
本会議開会
不測の事態に備え、傍聴席において警備
本会議終了
傍聴席や傍聴券配付場所を片付け、当日の対応について適宜検証
残務整理
退勤