

都庁の仕事
(各局紹介)
中央卸売市場は、毎日の生活に欠くことのできない生鮮食料品等を販売するために、卸売市場法に基づき、地方公共団体等が、農林水産大臣の認定を受けて開設するもので、生鮮食料品等の円滑な流通を確保するための卸売の拠点となっています。
東京都は、東京都中央卸売市場の開設者として、生鮮食料品等の円滑な供給の確保と都民の消費生活の安定に資することを目的とし、東京都中央卸売市場条例に基づき、市場の取引業務及び施設使用の適正かつ健全な運営を図っています。
令和4年12月現在、東京都は「水産物の取扱数量が日本一の豊洲市場」や「青果物・花きの取扱数量が日本一の大田市場」をはじめ、都内に11の中央卸売市場を開設しており、その取扱品目は、水産物・青果物・食肉・花きとなっています。
卸売市場は、都民の食生活の安定や食の安全などを確保するという重要な役割を担っています。
近年、人口減少や少子高齢化の進展、食の外部化、流通のグローバル化、産地の大型化など、卸売市場を取り巻く流通環境は大きく変化しており、中央卸売市場では、各市場の施設・設備の維持・更新を進めるとともに、品質・衛生管理の高度化や加工・パッケージなどの機能強化に取り組み、都民生活の幸せを実現するための市場づくりを進めています。
都は市場における取引の適正化を図るため、早朝から始まるせり等の現場において、各種法令に基づいた取引を行っていることを確認するための指導監督をはじめとして、市場業者に対する経理・業務検査、入荷数量、取引価格等の調査及び公表等の業務を行っています。
また、食の安全と消費者の信頼確保のため、「安全・品質管理者」を各市場へ設置し、食品に関する事件・事故発生時に、迅速にその情報を収集し・周知する体制を整備しています。さらに、市場関係者の衛生意識が向上するよう普及啓発活動に取り組むとともに、市場業者が自主的な衛生管理を確実に行うための「品質・衛生管理マニュアル」の作成支援や、これを活用したHACCPに沿った衛生管理の定着支援に取り組んでいます。
マグロのせり開始前(豊洲市場)
野菜や果物が入荷する卸売場(大田市場)
CONTENTS
平成30年12月時点
人々の生活を支えることができる仕事がしたいと考え、公務員を目指すことを決めました。なかでも東京都を選ぶきっかけとなったのは、大学2年生の時に参加をした1dayインターンシップです。このイベントの中で、東京都で働くことの魅力を生き生きと話す職員の方を見て、私もこのような職員になりたいという憧れの気持ちを抱きました。それ以降も、他の自治体等も含めて調べている中で、多種多様なフィールドを持ち、それぞれにおいて先進的な政策を積極的に進めている東京都にさらなる魅力を感じて入都しました。
当局では、都内の生鮮食料品等の円滑な流通を確保し、都民の消費生活の安定を実現するため、全11市場の管理や運営等を行っています。私の所属する管理部財務課では、予算・会計管理や財産管理を担当し、各市場の運営を経理の面から下支えをする業務を担っています。市場では、業者の方から施設の利用にあたって使用料等をいただいており、その収入を主な財源として市場の管理や運営等に必要な経費の支出を行っています。私は予算担当として次年度の収入・支出予算を編成するとともに、決定した予算に照らしていくらの収入が見込まれるのか、市場の管理・運営に係る支出がいくらになるのか等について分析、算出及び管理を行っています。
1~2年目には、事業部業務課に所属し、市場で行われる取引等について条例に基づいて指導する「取引業務巡回調査」の業務に携わっていました。そこでは、夜から市場に泊まり、朝まで取引を見た上で、後日書類の調査をし、問題等がある場合には適宜指導を行っていました。ある市場業者の調査へ行った際、いくつか指摘事項が見つかったため、その問題が発生した原因や今後の改善方法等について業者の方と話し合いの上、指導を行いました。その後、再度調査に行った際、その内容が改善され、適正に市場業務が行われていることを確認したときは、この仕事を通じてよりよい市場をつくるための手助けができているのだなと強い達成感を感じました。
多様なフィールドがあり、様々なスキル・知識を身に着けられることが魅力的であると感じています。以前、私は業者の取引を指導監督する業務を行い、取引の視点から市場の運営に携わっていましたが、現在は予算を管理する業務を行い、財政的視点で市場の管理を行っています。同じ局内でも、所属が変わることで異なる目線で仕事をし、多角的な視点を培えることは非常に有意義であり、やりがいを感じています。今後は、他局も経験しながら様々な感性を身につけ、より柔軟な発想を持って都民の生活を支えることができたらと考えております。
出勤
メールのチェックを行う
午後の打ち合わせに向けて説明内容の再確認を行う
電話で国と調整国庫補助金に関する書類について調整を行う
先輩と都庁周辺でランチ
他局と打ち合わせ、市場の予算資料の説明を行う
打ち合わせで質問された内容について、書類を作成
上司と作成した書類について打ち合わせ
国庫補助金に関する資料を作成
退勤