都庁の仕事
(各局紹介)
8兆410億円。この金額が何だか分かりますか?これは、令和5年度における東京都一般会計の当初予算額です。財務局では、この予算編成を通して、都民の生活がより豊かなものとなるよう財政面から総合的に調整しています。このほか、公共工事などにおける契約及び検査、宝くじの発売、都債の発行管理、土地・建物といった都所有財産の管理・処分、都庁舎の管理、都有建築物の営繕工事など、局の名称からは想像できないほど、多岐にわたる事業を行っています。
東京の更なる魅力向上につなげるため、防災力強化や少子高齢化対策、産業振興をはじめ、感染症対策や困難に直面している方々に寄り添った対策、「新しい日常」への対応など、さまざまな分野で各局と議論を重ねつつ施策を練り上げ、予算を編成しています。また、事業の分析や見直しなどを行う政策評価や事業評価などを通じて、事業の効率性や実効性を高める取組を推進するとともに、都債や基金といったこれまで培ってきた財政対応力を最大限発揮しながら、中長期的な視点に立った堅実な財政運営に努め、財政基盤をより一層強固なものとする取組を進めています。このような都政の諸課題への的確な対応や、将来を見据えた戦略的な取組を、財政面からしっかりと支えています。
財務局キャラクター
メリーちゃん ハリーくん
入札契約制度の整備や改善、契約事務の処理に係る指導及び相談並びに連絡調整を行い、各局の契約事務が円滑に進むように支援しています。また、インターネットを利用したシステムを活用し、競争性や透明性の確保を図りつつ、入札契約手続を効率よく執行しています。
東京都の保有する財産は、土地が3億7,032万㎡、建物が3,313万㎡(令和3年3月末現在)にもなります。都民の負託を受けた貴重な財産を効率的・効果的に活用するため、売却のほか定期借地や一時的な貸付けなどにより少しでも多くの収入を確保し、財産の価値を最大限発揮させるとともに、福祉やまちづくり、環境、防災といった都の諸施策に沿う条件を付すことで、民間の力も生かしながら都政の喫緊の課題解決を図っています。
都有施設の多くは、昭和40年代及び平成1桁の時期に集中的に建設され、施設そのものの老朽化や設備を中心とした改修時期を迎えています。これらの建築物の整備にあたっては、(1)長寿命化の推進(2)防災対応力の強化(3)環境負荷の一層の低減などに取り組み、世代間負担のバランス及び財政負担の平準化にも配慮しつつ、計画的かつ着実に維持更新を進めています。
CONTENTS
平成28年9月時点
学生時代は、建築学科で建築設計などについて広く学び、大学院では都市計画系の研究室に所属し、景観まちづくりや住民の合意形成プロセスなどを研究していました。その中で、まちづくりを実現する大きな後押しとして、上位計画や行政の推進する施策、補助金制度があることを知り、自分も公務員の立場から、より良いまちづくりに貢献していきたいと思うようになりました。その中でも都庁は、日本を牽引する首都公務員として、先進的な取り組みができると思い、志望しました。
現在は、主に都立学校に関わる改築や改修などの施設整備・維持保全を行っています。決まった工期とコストの中で、都有建築物としての品質を確保し、計画を実現させるのが私のミッションです。受注者と共に「生徒が喜ぶような良い学校を作り上げよう」という心持ちで業務に励んでいるため、だんだんと図面ができあがったり、建物が立ち上がったりするのを見ると、やりがいを感じます。
入都してすぐに建築指導業務に携わり、日々の業務の中で一級建築士などの設計者に指導する役割を担っていました。そのため、指導する立場として早急に知識を習得する必要がありました。設計者と対等な立場になりたいとも考えていましたから、受験に必要な実務経験二年を経てすぐに、一級建築士の資格を取得しました。私の場合、受験する年に異動があり、慣れない業務の中で学習時間を確保するのに苦労しましたが、局研修での外部資格学校による授業・模擬試験や、上司・同僚の協力のおかげで、集中して学習に励むことができました。また、都庁には資格取得支援制度が用意されており、合格すると一定程度の助成金を受けることができるので、モチベーションと安心感を持って受験に臨むことができました。
一級建築士で学習する内容は、建築職としての基礎的な知識です。当時の業務であった建築意匠のみならず、構造・設備などについても広く学習することで、設計者への的確な指導と、課内の連携による円滑な業務遂行に活かすことができたと思います。また、現在の業務においても、施工の知識を中心に、受注者との打合せの中で現場の進行状況の把握や工事安全性の確保に役立っています。今後も、資格取得で学習した内容を礎に、業務経験をふまえ、さらなる自己研鑽に努めていきたいと思います。
都庁の建築職として働いていると、東京のまちづくりの一端を担っていることを実感します。目の前の仕事が小さなことであっても、自分の担当の業務がどのような位置づけなのか、どのような影響を与えるのか、常に意識しながら仕事をすることが大切だと思っています。これまで建築行政で法令、営繕で現場に携わってきたので、今後はそこで得た知識を活かしながら、都市計画分野の立場から「世界一の都市・東京」のまちづくりに携わっていきたいと思います。さまざまな角度からまちづくりに携わることができるのも、都庁の仕事の魅力だと感じています。
出勤
メール確認
係内会議
都立高校の基本設計に関し、設計事務所と打合せ
都立特別支援学校の工事現場に出張
受注者との定例会議、現場確認
帰庁
翌日の打合せに向けて、資料の確認と書類のチェック
退勤